バターを知るButter

自然の恵み バター

バター(butter)とは、牛乳から分離したクリームを練って固めたものです
バターをつくった後に残った液体は、バターミルクになります。
子牛を育てる牛乳が原材料ですので、当然栄養価に富んだ、美味しい食材です。

バターの栄養・効果

画像バターの成分は乳脂肪分80%以上、水分17%以下と定められており、脂質を多く含む食品ですが、
バターの脂肪は比較的消化がよく、効率的にエネルギー変換される特徴があります。
(吸収率は95%以上)

バターのコレステロール

画像バター100gあたりのコレステロール量は210mgですが、食パン1枚に塗るバターは10gくらいで、コレステロールは21mgと少量です。
コレステロール値が正常な人では、バターに含まれているコレステロール量は心配ありません。コレステロールの役割や性質をよく理解して、バランスのとれた食事を心がけることが大切です

バターと牛乳の栄養素比較

画像栄養のバランスが良く「準完全栄養食品」といわれる牛乳には、たんぱく質・脂質・炭水化物の三大栄養素に加え、私たちに不足しがちなカルシウムなどのミネラルやビタミンB群も豊富に含まれています。
特にカルシウムは100g中約110mgが含まれています。成人(30〜49歳の男女)の1日のカルシウム摂取基準値(推奨量)650mgと考えられているので、コップ1杯の200gで1日の目標の約1/3が摂取できます。

バターの栄養素・効能

画像バターには酪酸と呼ばれている脂肪酸が含まれているのですが、これが健康にいいと言われる大きなポイントとなっています。
とくに酪酸は数ある脂肪酸の中でもとりわけ脂肪の分解を促進する作用が強いと言われています。
酪酸を毎日適量摂取していくことによって、脂肪の代謝がこれまでよりも活発になるため既に体の中に蓄積されてしまっている不要な脂肪分なども分解していくことが可能です。

また、バターはビタミンAを多く含むため、視力の低下予防、皮膚や粘膜の健康維持、免疫力の強化に効果があります。
また、カルシウムの吸収を助けるビタミンDや、抗酸化作用が強く、細胞の老化予防に効果のあるビタミンE、止血のビタミンと呼ばれるビタミンKなど、脂溶性ビタミンを多く含んでいます。

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グラスフェッドバター

グラスフェッドバターは、その飼料のほとんどを、遊牧飼育されている牧草で賄う牛から生産されたバターのことです。

遊牧飼育されている牛から生産されたグラスフェッドバターなどは毒素も含まれておらず、オメガ3系脂肪酸、抗酸化物質など健康にいい要素がたくさん詰まっています。
このバターを朝のコーヒーと一緒に摂取すると、グルテンフリーでありながら、バターの高い栄養で活力も維持できる、というバターコーヒーとして利用されています。

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ゴールデンバター

白い牛乳からどうして、黄色いバターができるのでしょうか。牛乳の中にはカゼインというたんぱく質が微粒子となって、無数にほぼ均一に浮遊しています。これに光が乱反射して私たちの目には白く見えるのです。一方乳脂肪は黄色い色の素となるカロテンを含んでいるのですが、膜に覆われて浮遊しているため、こちらも光を乱反射させます。バターを作る過程でこの膜が破られるため、本来の脂肪の色があらわれ、バターは黄色く見えるというわけです。
さて、そのカロテンはというと、牛が食べる青草に含まれています。つまり、牧草を食べた牛、さらにそのミルクを通じてバターは黄色くなるのです。カロテンを多く含む夏の青草を食べた牛から作ったバターは黄色が濃くなり、冬場の干し草を食べる頃に作ったバターの黄色は淡くなります。バターにはそんな飼育条件が反映されているのです。

バターの保存方法

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温度管理と賞味期限

バターの保管は10℃以下です。
バターは一度溶けてしまうと組織が壊れ、再び冷蔵し固めても元のような風味や口当たりには戻りません。

一般的には、空気に触れないように密着して包装状態で、冷蔵状態では3ケ月が風味が維持されます(賞味期間)
実験的には、試験状態で9か月程度が限界という情報もありますが、生乳の品質、バター製造状態などによりばらつきが大きいそうです。
また、冷凍保存では、賞味期限が数か月は伸びる、と言われております。
これは、冷凍保存では、より雑菌が少ない冷凍庫で保存されること、変形に強いことなどからも、業務用バターでは流通対応として冷凍保存が多く使われています。

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保存方法

バターの保存温度は2~6℃ですので、それに近い場所は冷蔵庫となります。
バターは、においを吸着しやすい性質をもっていますので、できるだけにおいの強いものと一緒に置かないようにします。
また、冷蔵庫で保存するとはいえ、空気に触れていると徐々に酸化していく恐れがありますので、空気に触れないようしっかりと密閉する必要があります
大敵は納豆菌やパン種菌、冷蔵庫にこれらと一緒に保管しているのは大変危険です。

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小分け方法

バターはもともと腐りにくい食品で、使用したナイフでバターをすくったり、パンくずなどの不純物が入っていなく、
バターが解けて分離したりしていなければ、カビも生えることは基本的にはありません。
保存状態が良く、酸化していなければ長く使用することは可能であると思います。

利用しやすい保存方法は、バターを1回分ずつ使用できるように切って乾燥防止のためラップに包みます。
次に、フリーザーバッグやタッパーなど密閉できるように入れて、冷凍保存します。
また、小分けにラップで包んでおくとより使いやすくなります。

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